イタリア旅行記(2018)~③電車とバスのチケットの使い方・刻印機って何よ?

アイキャッチ・ローマ・コロセウム内部 旅行
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ローマ、フィレンツェでの観光地巡りですが、長距離の移動には地下鉄、バスを良く使いました。

例えば中央駅のテルミニ駅を起点とした場合、バチカン市国へは地下鉄で5駅のLepant(レパント)か6駅のOttaviano(オッタヴィアーノ)で降りて、10分ぐらい歩けばサンピエトロ広場に着きます。

市バスや観光バスで近くの停留所まで来たら降りるという事もやってみましたが、バスは種類やコース、停留所が多いので、乗っててもあといくつで、どこに着くのか良く分からず、難易度が高いように思います。

日本と同じように「次降ります」ボタン押さないと停まりませんしね。

目的地らしき最寄の停留所で降りても(観光客がぞろぞろ降りるので)結局そこから5分~10分は歩く事になります。

地下鉄の場合、日本と違って非常に単純で、A線、B線、C線のそれぞれ上下があるだけ、ですし、路線図があって今どこの駅だか分かりますので、個人的にはこちらの方が安心・簡単でした。

ただ、地下鉄に関しては、自分は遭遇した事が無いのですがスリが多いらしく、親切な駅員さんが「Watch your wallet. Pickpocket.」とわざわざ忠告してくれましたね。

ローマの地下鉄、市バス、トラム(路面電車)ですが、全く予習していかなかったため、独特のシステムにだいぶ戸惑いました。

今回はこのあたりについて書きたいと思います。

地下鉄、市バス、トラムの切符は共通で、時間制

これらはATACという会社が運営しているそうで、同じ切符で乗れます。

まずこの時点で「え?どういう事?」なんですが、日本と違って「●●駅までは160円」という切符ではありません。

ローマのTABACCHI(売店)で「切符1枚ください」=「un bigliet(ウン ビッリエット)」と言うと、何も聞かれずに1.5ユーロのBITと呼ばれる切符が渡されます。

これは1番安い切符で「最初に乗車してから100分以内であれば、地下鉄1回と、バス、トラムに何度でも乗る事ができる」というものです。

どこで降りようが自由ですし、そもそも、降りるときに切符を通す必要がありません。

このへんの仕様が意味不明ですよね。

100分以内って書いてあるから、1度地下鉄に乗った切符を時間内なので帰りにもう1度使おうとして改札に通したんですが、赤いランプが付いてドアが開きませんでした。

「え?なんで?」って首をかしげながらまた買いなおしましたよええ。

ですが、地下鉄で1度使い降車した同じ切符を、時間内であれば市バスに乗るのにも使えます。

で、バスは何度でも乗車、降車しても良いそうな。

さあ混乱してきましたよ。

「100分以内に乗る」という説明がそもそも言葉足らずです。

例えば地下鉄を降りて、その辺を観光したとします。

次にバスに乗ろうと思った時点で残り時間10分だった場合、乗っちゃったとして10分経過しても目的地に着かなかったらどうするのよ?

そのあたりは、次の「打刻」で説明したいと思います。

乗車する時に切符に打刻する必要がある

地下鉄は入場の際の改札で打刻され、出口に改札が無い

地下鉄の場合、乗り場には切符を通すための改札があります。

機構的には日本の自動改札機と同じですが、ガード方式が違います。

イタリアの場合は切符を通すと透明な樹脂の自動ドアが左右に開く本格的なもので、ラッシュ時とかこれ、イライラしそうだよなあと思いました。

BITを改札機に通すと、この時点での時刻が表面に印字されます。

これが重要です。

地下鉄の場合は打刻に関してはこれで終了で、ホームに入るまでの手順が日本と同じなので「打刻」を意識しないのがまた、混乱のもとです。

さらに、地下鉄には出口に改札が無く、ただのバー(ぐるっと回る鉄の棒)があるだけです。

日本と違って「この切符はこの区間しか乗れない」というものではないので、当然と言えば当然ですね。

バスは車内に打刻機がある

バスの場合、乗る際にも切符を見せませんし、当然降りる時も何もしません。

観光バスは違いますが、市バスは運転手しか乗ってなかったです。

「じゃあ無賃乗車しまくりじゃん」と思うんですが、たまに車掌が検札に来る、というシステムだそうで、切符を持っていない、あるいは無効(打刻忘れや制限時間オーバー)であることがバレると50ユーロという結構な額の罰金を払わされるとの事。

私が市バスに乗ったときは、幸か不幸か1回も車掌が来ませんでした。

で、打刻なんですが、車内に2箇所程、打刻機があります。

これにBITを通すと、その時点での時刻が印字されます。

つまり、この時刻=その乗り物に乗った時の時刻、が有効期限内であればOKというシステムらしいです。

乗ってから降りるまでの間に100分の制限時間が過ぎてしまっても、特に罰金とか払う必要はなく、次に何か別の乗り物に乗る事ができない、という仕様のようです。

「ようです」というのは、先ほども書いたように市バスで切符を検札された事がないからと、時間切れになった切符を持ってバスに乗り、打刻した事がないからです。

打刻の印字を確かめる

これが実際に使ったBITの印字面です。

イタリアの地下鉄・バスチケットBIT

左が地下鉄(METRO)のみに使ったBIT、右が地下鉄を乗るのに使った後、バスに乗ってバス内の打刻機で打刻したもの、です。

どちらも自動券売機で買いました。

1.5ユーロ、100分と書かれていますね。

内容については多分注釈に書いた通りだと思います。

最初に地下鉄で改札に通した時点で、真ん中の辺りに最初の打刻と、この時点から100分という有効期限が印字されます。

100分というのは、最初の打刻日時に1時間プラスして、分の値に40分プラスという計算なのでこれで合っていますね。

同時に切符に穴が開き、有効期限の記録が済んだ事を判別できるようにしているのかと思われます。

左側の切符ですが、発行日時が13:12なのに、最初の打刻が13:11と時がさかのぼっているようで、最初これに随分悩みました。

え?発行日時じゃないの?

これは恐らく、改札機の時計と、自動券売機の時計が合っていない、どちらかがずれている上、システムで同期されていないといういい加減な運用って事でしょうね。

自動券売機で切符を買ってからすぐに改札を通ったので、ずれている時計同士で印字されている時刻の整合性が取れていない、と。

最初の打刻の右端にと書かれていますが、これは地下鉄(METRO)の意味でしょう。

右側の切符には、16:00にバスの車内で打刻した時間が印字されています。

これ、バスに乗ってしばらくして「アレ、打刻ってしなきゃいけないのかな。地下鉄で1度通したんだけど・・・」としばらく悩んだ後に打刻したものです。

制限時間が16:14ですので、ギリギリに押したって事になります。

この印字をマジマジと見て推測するのは、

・最初の打刻かどうかは、切符に穴が開いているかどうかで判別し、穴が開いていない場合は真ん中に現在時刻と期限を印字し、穴を開ける。

・既に穴が開いている切符を通した場合は、日付の印字があるかどうかを赤外線でチェックし、底辺から上へ上へと都度打刻していく。

というシステムだろうという事です。

何が気になるって、右の切符で2台目のバスの打刻機を通したらどこに印字されるの?って点です。

バスを乗り換えてもう一度打刻すればこの仕様を確認できたんですが、時間的な余裕がありませんでした。

もう一つ気になるのは、バスで1回打刻したら、制限時間を超えて何度も乗り換えたとしても、最初の打刻を見せて「この時間からずっと乗ってるんだ」と言い張れるんじゃないか、って点です。

たぶん、右端の数字が車のナンバーのような気がするんですが。

だとすると市バスは終点があるので、ずっと乗り続けるって事ができないためこのシステムが成り立ちますね。

BITの表面(裏面?)はこうなってます。なんか広告です。

イタリアの地下鉄・バスチケットBIT裏面

地下鉄の自動券売機は故障だらけ、お札も使えない

BITですが、地下鉄だけでなく市バス、路面電車(トラム)にも乗れるので、TABACCHI(タバッキ)と呼ばれる売店と、駅のホーム前にある自動券売機で買うことができます。

TABACCHIに関しては街中に確かに沢山あります。

これは名前の通り基本タバコ屋なんですが、BITの販売も委託されているようです。

私の印象ではキオスクですね。

「T」という見落としそうな、小さな看板が目印です。

ですが、街中で見回して必ずあるか、というと見つからない事も多く、致命的なことにGoogleMapに現れません。

こうなるとその辺の人に「TABACCHIはどこですか?」と聞かなければならず、イタリア語で答えられても良く分からんでしょうね。

素性も分からない外国人に何か尋ねるのって、かなりイヤじゃないですか。

こういう場合、警官がいれば彼らに聞くのが1番です。さすがに彼らは丁寧に教えてくれます。

地下鉄に乗る目的でBITを買う場合、乗り場の前に並んでいる自動券売機を使うのが普通なんですが、これがボロい、いい加減な機械でした。

液晶画面の表示と、金属製ボタンの組み合わせと言うレトロな機械で、並んでいる機械の半数は故障しています。

また、お札投入口はありますが、ついぞ読み取ってくれた事がありません。

地下鉄の券売機の場合、クレジットカードも使えません。

ですので硬貨が必要です。

購入方法は、機械慣れしている人間であれば初めてでも何となく分かります。

切符のタイプと枚数を選んで合計金額を投入するだけなので。

英語、フランス語、ドイツ語といった表記に切り替えるためのボタンもあるようですが、別にデフォルトのイタリア語で問題ありませんでしたね。

空港と駅の行き来はレオナルド・エキスプレス

ここまでは地下鉄とバスの話だったんですが、初日と最終日、空港~テルミニ駅間の移動はTrenitalia社レオナルド・エキスプレスという特急電車のようなものを利用しました。

ノンストップ、30分で到着するので、ローマ~空港間を急ぎで確実に移動したい場合は1番の選択肢じゃないでしょうか。

切符はBITとは異なり、専用のもので大人1人14ユーロでした。

指定席でもなく、30分の距離で約2000円と考えると決して安くはないですが・・・。

ローカル線と違ってお高いだけあり、席にも座れますし、時間も正確です。

また、15分~30分おきに列車が出ており(曜日によって運行間隔が違うらしい)、どの列車に乗ってもかまいません。

切符ですが、専用の自動券売機あるいは窓口で買えます。

こちらの自動券売機はカードが使えますし、液晶がタッチパネル仕様で、購入方法も地下鉄とほぼ変わらず簡単です。

で、これが切符なんですが、

イタリアの特急・レオナルド・エクスプレスの切符

乗り場からホームへ行くのに、QRコードを改札機の読み取り面に当てて通るタイプです。

で、さらに打刻機がホームにあります。

改札を通ったからといって安心してはダメで、コイツも打刻しなければいけないんですね。

上の写真では、打刻されたのが良く分からなくて、反対からも機械に入れたので印字が左端と右端の2箇所に付いちゃってます。

ちゃんと見れば気がつくはずなんですけどね。

レオナルド・エキスプレスに関しては、電車が走り出した後に車掌さんが検札にやって来ました。

イタリアの特急・レオナルド・エクスプレスの切符裏面

こっちが裏面です。

良く見ると「ここから挿入しろ」マークが左端に書かれていますね。

ローマ~フィレンツェ間はNTV社のItalo、イタリア鉄道で注意すべきこと

イタリアの新幹線NTV

ローマからフィレンツェまでは、NTV(ヌオーヴォ・トラスポルト・ヴィアッジャトーリ)社Italoと言う新幹線のようなものに乗って1時間30分かかります。

所要時間からすると東京~名古屋という距離感でしょうか。

こちらはオンラインで予約ができ、eチケットを印刷したものを持って行くだけで改札が通れます。

完全に指定席なので打刻も不要で、回ってくる車掌に印刷したチケットを見せるだけでした。

電車自体はまぁ、新幹線ですね。

こいつの注意点は、列車番号も発車時刻も座席も決まっているのに、その列車が何番のホームに入ってくるのか直前まで分からない、という謎仕様。

このItaloに限りませんが、鉄道に乗る乗客は全員ひとしく駅で電光掲示板を見上げています。

イタリアの駅の発着時刻掲示板

ここに、どの列車(列車番号が2列目に表示されている)が、何時に、何番のホームに入るのかが表示されるんですね。

ですので、自分が乗る列車の15分ぐらい前に駅に行き、この電光掲示板を見て、何番ホームに列車が入るのかを確認してから初めて改札を通る、という事になります。

見づらいですが、写真で言うと電光掲示板の右端がプラットホーム番号です。

列車番号、行き先、発車時刻は表示されているんですが、プラットホーム番号がいつまで経っても空白のままで、どのホームから乗れば分からない、という事があったりして不安な事この上ないですよ。

またItaloですが平気で遅れるらしく、もう発車時刻のはずなのに、電光掲示板にはその列車が停車するプラットホーム番号の表示が無い、なんて事があります。

写真でも、電光掲示板の右端のホーム番号が空白のものがいくつかあるのが分かるかと思います。

で、イタリアの鉄道の最悪なところは、同じ駅に複数の会社の路線が入っており、改札口に無駄にスタッフが沢山並んでいて、入り口も無駄に沢山あるくせに、全員「自分の会社の事しか分からない」という連中だという点です。

日本だと駅員さんに何か尋ねれば、大抵の事は教えてくれますし、分からない場合はどこに行けば教えてくれるか丁寧に案内してくれます。

日本の場合は相手が外国人でも同じでしょう。

イタリアの場合は無駄にウロチョロしているスタッフが全員「俺の会社じゃないから知らん、隣行け」の一言ですよ。

隣は当然、全然別の会社の窓口だったりして、同じように「俺の会社じゃないから知らん、隣行け」です。

必要か?こんな連中、と思いましたね。

例えるなら、新宿駅に乗り場が1箇所しかなく、そこにJR、京王線、小田急線、東横線、西武鉄道、と別の鉄道会社の改札が200mぐらいに渡ってずらっと横に並んでいると想像してください。

改札のすぐ先にはプラットホームがこれまたずらっと30本ぐらい並んでいて、全ての鉄道会社で共有しています。

その全ての改札にそれぞれの会社のスタッフが何人もいて、通す客の切符をチェックしているんですが、何故かスタッフが一人もいない改札もある、という状態なんですね。

⊂( ・∀・)ワケ ( ・∀・)つワカ ⊂( ・∀・)つラン♪

で、新幹線に乗りたいのにJRと書かれた看板のところには誰もおらず、「NO  INFORMATION」と書かれた舐めくさったプレートが置いてあるだけ。

仕方なく小田急線のスタッフにチケットを見せ、通っていいですかと聞いたら「うちはJRじゃないから知らん。隣へ行け。」と言われる、これがイタリアです。

ローマ・テルミニ駅改札

ですので、イタリアで鉄道を利用する場合、駅に着いて真っ先にしなければいけないのは、自分が持っている切符の会社のスタッフが1人でも存在している窓口を探すという事です。

で、スタッフのいる前で列車が時間通り到着しそうか、電光掲示板に注意しながら発車時刻を待つ、というのが正解ですね。

今回はこのあたりで。

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