iPhone15 PlusにGILD Designソリッドバンパー&保護ガラスを装着してみた

アイキャッチ・iPhone15 PlusにGILD Designソリッドバンパー&保護ガラスを装着してみた 生活

私は万一落とした時や固いものにぶつけた時が心配なので、スマホを裸の状態で持ち歩く勇気がありません。

かと言って、PCは自作している事もあり、全体を覆うような形状のいわゆる「ケース」は放熱が気になって絶対に使いたくないです。

なので、周囲を覆うだけで前面も背面も開放されているバンパータイプのケースを必ず使っています。

スマホの保護ケースはそれこそ星の数ほど商品が発売されていますが、バンパータイプの物は人気が無いらしく余り選択肢がありません。

そんな中、バンパータイプ且つ尖ったデザインでお値段も結構するGILD Designのソリッドバンパーと言う有名な商品があります。

このソリッドバンパー、iPhoneを買い替える度に気になってはいたのですが、いつも新機種発売時にはその機種に対応した商品が作られていない、という機会損失のお手本のような会社がGILD Designなんですね。

新機種発売後しばらくたってからGILD Designの公式サイトを見に行くとしれっと対応した商品が発売されているのですが、いや、もう別のケース買っちゃったし、というのが常でした。

今回iPhone15が発売されたのですが、やっぱりソリッドバンパーは対応商品が無く、唯一iPhone 15 Plusのみ”「iPhone 13 Pro Max、iPhone 14 Plus用のバンパー」がご利用いただけます。”と書かれています。

iPhone 15 Pro Max →いずれの既存バンパーもご利用いただけません。
新規製作します。(12月中旬予約開始→12月末に販売予定)

iPhone 15 Pro →いずれの既存バンパーもご利用いただけません。
新規製作します。(11月下旬予約開始→12月上旬に販売予定)

iPhone 15 Plus →既存の「iPhone 13 Pro Max、iPhone 14 Plus用のバンパー」がご利用いただけます。

2023年11月時点。GILD Design公式サイトより引用。

私は今回iPhone 15 Plusに買い替えたので、ならばずっと気になっていたこのケースにしてみようかと購入しました。

まぁいろいろ不満点も多いという結果になりましたので、同じくこのケースが気になっている方の参考になればと思います。

GILD Designソリッドバンパーの良い点

デザインが個性的で、他人と被らない

iPhone15 PlusにGILD Designソリッドバンパー&保護ガラスを装着してみた1

感じ方は人それぞれだと思いますが、私はこのデザインはカッコイイと思います。

なんと言いますか、無駄を削ぎ落とした機能美というか、Less is Moreな感じですね。

北欧デザインっぽいとも言えます。

ただ、他人と被らないというのは事実なんですが、それって裏を返せば人気が無いとも言えます。

実際は、まずバンパー形式であるという点と、このデザインのためにスマホケースに\11,000出すという人がそんなにいない、というだけのような気がします。

いずれにせよ、GILD Designは公式サイトを見るとiPhone4の時代からこのデザイン一辺倒でやってきているようなので、それだけ需要と普遍性があるデザインなんでしょう。

開口部が広い上に剛性が高い

プラスチックや樹脂のバンパーだと、表面、裏面は開放していても側面外周部はぐるっと全てケースで覆われています。

が、このソリッドバンパーはジュラルミン無垢素材なので、スケルトンと言っていい程最低限のフレームのみで構成されています。

iPhone15 PlusにGILD Designソリッドバンパー&保護ガラスを装着してみた2

ボタン類は全て直接触れられますし、アンテナパーツ部分も覆われていません。

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4隅のボルト込みの重量は23gで、このバンパーだけを持つと物凄く軽くてびっくりします。

それでいて剛性はしっかりしており、工作精度も高くて変な隙間やズレが全くありません。

ジュラルミンってやっぱり軽くて丈夫なんですね。

これはこの商品の強みだと思います。

GILD Designソリッドバンパーの残念な点

色が公式サイトの見本と全然違う

1番ガッカリしたのがこれ。

私は青色が好きなので、iPhone15のカラーもブルーを選び、ソリッドバンパーもマットブルーを購入しました。

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で、届いたのがこれです。

公式サイトの写真と違って全然ブルーじゃない。

太陽光の下だろうが、室内だろうが、実物を見てこれ何色?と聞かれたら100人中99人が「深緑」と答えるでしょう。

残り一人の答えは「毒沼色」でしょうね。

ちょっと違う、どころのレベルでは無く、全く違います。

え、間違ってマットグリーン頼んだか?と思いメールを確認してもマットブルーになっているし、箱にバーコードと品番が貼られているのですが、品番GI-433BL マットブルーと書かれています。

つまりGILD Design的にはこれがブルーと言う感覚なんでしょう。

ネット通販で色合いが思っていたのと違う、というのはままあるんですが、実物見てないとこういう結果になるという典型例ですね。

表面保護ガラスを貼ってからケースを装着すると、ガラスが浮く

バンパータイプのケースはスマホの周囲はガードしますが、表面、背面はガラ空きです。

背面はともかく表面に傷が付くのが嫌なので、私は表面にだけ保護ガラスを貼って使います。

今回、ステマYouTuber共がやたら勧めまくっているNIMASOのガラスを貼ってからソリッドバンパーを装着したのですが、大失敗でした。

バンパーを装着した瞬間、保護ガラスの周辺から浮きまくって、みるみるうちに気泡が内部まで広がっていきました。

一目見て「これはダメだ」というのが分かるぐらい、全く使い物になりません。

ソリッドバンパーはジュラルミン無垢材のフレームをトルクネジで裏表から締め付ける、という構造になっており、厚みのある保護ガラスの周辺部分がこの金属フレームで挟まれると、たわみが生じて浮いてしまうようです。

ソリッドバンパー、保護ガラス、浮く、でググると、「薄い保護ガラスなら大丈夫」とか「ボルトをちょっと緩める」とか言う記事がひっかかります。

いやいやそんなアホな対応があるか、ソリッドバンパーは表面保護ガラス無しで運用せにゃならんのか?とガッカリしましたね。

ですがさらに調べてみると、最近のiPhoneはそもそも画面が完全フラットではないらしく、保護ガラスメーカーは周辺部分が浮く問題に頭を悩ませているようです。

つまりこれはソリッドバンパー固有の問題では無いという事です。

ケース有無に関わらず保護ガラスの端が浮く問題のメーカー側の対策として一般的なのが、スマホ表面積に対してガラスを小さめに作る、らしいです。

スマホ表面の外周部分が曲面になっているので、曲率が大きい外周部分を避けて中央の平面に近い部分にのみガラスを貼るという理屈ですね。

という事で「スマホケースに干渉しないようサイズ小さめに作ってます」と謳っている保護ガラスを試したところ、まぁ何とか共存する事ができました。

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商品はこれです。

ガラスを貼ってからケースを嵌めるとまた失敗するような気がしたので、ソリッドバンパーを装着した後に位置を合わせて貼りました。

ぎりぎりソリッドバンパーと干渉しない位置に収まっています。

ただ、良く見てもらうと分かるのですが、この保護ガラスのせいなのかソリッドバンパーのせいなのか知りませんが、端の方の接着が弱く、気泡が完全に消えてくれません。

擦ったり押さえたりするとその時は消えるのですが、しばらくすると端から気泡が入り込んでいます。

私がこの世でただ一つ許せないのは「端が浮いたスマホの保護ガラス」なので正直イラッとしますね。

ケースでカメラレンズを保護する気が全く無い

最近のiPhoneは毎年カメラの性能ばっかり無意味に向上し、同時にカメラの出っ張り具合もいや増してます。

まるでそびえ立つクソのようです。

ソリッドバンパーはフレームだけではこのカメラの出っ張りを一切保護できません。

ただ、フレームの4隅を締めるボルトに付属の2mm厚シムを噛ませる事で、カメラレンズが直接床に触れるのを防ぐ事が一応できますよというスタンスです。

そのシムを噛ませた状態がこちらです。

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うーんまぁ、この程度ですよね。

完全平面に置いた場合は直接レンズが接触する事は無いでしょうが、いかにも心許ないので、カメラレンズ保護ガラスを貼り付けました。

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保護効果はありそうですが、どんどんダサくなっていきます。

付属品がケチ臭い

今回購入したソリッドバンパーはお値段\11,000です。

その付属品がこちら。

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予備ボルトは5mmが1本ですが、これとは別に元々フレームに付属している5mmのボルトが4本あります。

また、カラーボルト4本はGILD Design公式サイトでフレームを購入した場合、付属しておらず別売りとなっています。

今回楽天市場に出品されているものを買うとサービスとして付いてきました。

レンズ保護ボルト・2mmシムが3セットしかない

カメラレンズを保護する目的で7.5mmのレンズ保護ボルトを使い、それぞれに2mmシムを噛ませます。

が、付属の7.5mmボルトは3本しかありません。

2mmシムも3個なので、つまり4隅を同じ長さのボルトで揃える事ができません。

レンズ保護をボルトとシムで行う場合、カメラレンズ側の1ヶ所あるいは2ヶ所のみ7.5mmのボルトを使うという、上下非対称な運用にせざるを得ません。

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私は仕方ないので上側の2カ所にレンズ保護ボルトに2mmのシムを噛ませたので、このような状態になります。

いや4個セットにしてボルトの高さ揃えさせてくれよ、って思いませんか?

これが\3,000ぐらいのケースならともかく、\11,000の値段設定で何をケチってるんだよと。

カラーボルトが5mmのみで、レンズ保護シムが使えない

せっかく販売店がサービスで付けてくれたカラーボルトですが、5mmが4本しかありません。

つまり、カメラレンズ保護用の2mmのシムを噛ませることができませんので、レンズ保護のためにボルトの高さを嵩増ししたい場合は全く使えないゴミと化します。

これもガッカリポイントですね。

これ、公式サイトでの販売も5mmが4本のみです。

それでお値段\880。

\880ですよ。

まぁ仮に7.5mmのカラーボルトが存在していたとしても、2mmのシムの色がシルバーしかないので微妙でしょうね。

ここはこだわるポイントでしょうが。

カラーボルトは5mmx4個、7.5mmx4個で、シムも1mm,2mm両方同じカラーでセットになってて\880なら全然納得して買いますけどね。

衝撃緩衝材とやらがペラッペラで、付属の木工用ボンドも無意味

衝撃緩衝材という半透明の樹脂なんですが、ソリッドバンパー装着時にスマホの4隅にこれを当てておき、バンパーの表裏フレームからはみ出ないように挟んでねという仕様になっています。

これが面倒臭い。

ペラッペラの樹脂なので、いざ表裏フレームで挟もうとした瞬間に、簡単にポロッとどこかが落ちるんですよ。

イラッとしますね。

メーカーも分かってるので「何度もフレームを着脱する場合は付属の木工用ボンドでフレーム側にこの樹脂を接着してね」と書いてあるんですが、そもそもこの木工用ボンド、樹脂とジュラルミンを接着する事ができるんでしょうか?

試してみたんですが、

  • いつまで経ってもボンドが乾かない。
  • ちょっと量が多いとボンドがあっちこっちからはみ出る。これがiPhone本体にべっとり付かないか気が気じゃない。
  • ボンドが乾いたかと思っていざフレームで挟もうとすると、iPhoneを押しあてた瞬間にポロッと剥がれた。

と、百害あって一利なしだったので速攻で使うの止めました。

それに衝撃緩衝材と言ってますが、こんなペラッペラの樹脂1枚が衝撃に対して何らかの効果があるとは思えません。

いっそこんなものゴミ箱に捨てて直にiPhoneをフレームで挟もうかと思ったのですが、これ、衝撃緩衝材と言いつつ、実はフレームとiPhoneの隙間を埋めるための充填剤なんじゃないかと思い至りました。

この樹脂無しだと、フレームとiPhoneの間に隙間ができてカタカタ揺れるんじゃないの?と。

なのでなんとか四苦八苦しながらこの樹脂を挟み込みましたよ。

どうせ捨てる箱に凝るぐらいなら、付属品をもっと充実させるべき

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こんな化粧箱に入ってきます。

繰り返しますが、\11,000するスマホケースです。

箱に凝るなとは言いませんがどうせこんなモン捨てます。

それよりも付属ボルトの数とかデザインにこだわれよ、と思いますね。

金属フレームって電波干渉とか阻害ひどくない?

ソリッドバンパーで良く問題視されるのが「金属フレームなので電波が入りづらくなる」「GPSが使い物にならなくなる」という噂です。

実際使ってみた感じ、全く気になりません。

私は今まで樹脂製の側面だけ全て覆うタイプのバンパーフレームを使っていましたが、それと比べて体感するほどの違いは一切無いです。

私もこれが「側面を全てジュラルミンで覆い尽くすタイプのバンパーフレーム」であれば「えっ?」と躊躇しますが、ソリッドバンパーは金属製の強みで開口部が非常に広いです。

先に掲載した写真でも分かるとおりアンテナパーツ部分もガッツリ見えていますので「電波が入りづらい」というのは風説の流布か、実際には使っていないエアプの流言飛語だと思いますね。

手に持った感触や使い心地は?

まず持ちやすさについては、良くも悪くもありません。

フレームの厚みが最低限なので、ゴツいケースを掴まなきゃならんという感覚は一切ありませんが、かと言って裸のiPhoneを持っているという感じではありません。

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この細い鉄枠を持っている、という表現が1番しっくりきます。

細いが、明らかに硬い鉄を持っている感じがします。

私は今まで樹脂製の、手に柔らかい素材のケースしか使ってこなかったので、最初はかなり違和感がありましたね。

ただ、持ちにくいわけでは全くありません。

ボタン操作のし易さですが、これは他のバンパーフレームと比べて劣ります。

というのも他のフレームの場合、ボタンをフレームの上から押すように突起パーツが付いていますが、ソリッドバンパーは逆にフレームの開口部にiPhone本体のボタンがあるのでそれを押せ、という仕様になっています。

普通のケースが凸なら、ソリッドバンパーは凹です。

当然、側面を保護しているフレーム枠に指が邪魔されるだけの構造なので、裸のiPhoneよりも、突起が付いている形式のケースよりもボタンは押しにくいです。

まあこれはデザインと構造の両面から、どうしようもないでしょうね。

まとめ

いろいろ不満点もありますが、私自身はこのバンパーフレーム、結構気に入っています。

ただ、万人におススメ出来るかというと全くそうは言えません。

仮にごく一般的な感覚を持つ友人に必死にアピールして無理矢理買わせたとしましょう。

その買った友人は翌日ゲンナリした顔で「\3,000ちょいで買えるiFaceの方が全然いいじゃん」と文句を言ってくるでしょう、確実に。

私はiFaceとか死んでも嫌だ、というタイプなので買って全く後悔していませんが、まぁ例えば北欧ブランドだってそんな感じじゃないですか。

デザインは尖ってて唯一無二だけど、機能的にも実用的にもコスパ的にも別に大した事ない、みたいな、アレ。

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