前々から気になっていたスマートゴミ箱townewをついに購入し、2ヶ月程使ってみたのでレビューしたいと思います。
いつも通り良い所、ダメな所も辛辣に書きます。
これ、購入に迷う人沢山いると思うので、参考になればと思います。
スマートゴミ箱とは？
センサーで手をかざすと蓋が自動的に開き、ごみを捨てた後数秒すると閉じてくれるというゴミ箱の事を最近ではスマートゴミ箱とか言うようです。
Amazonで検索すると数百件からの勢いでヒットします。
容量も15リットル～45リットル、値段も\2,000～数万円とピンキリです。
これを聞くと「ゴミ箱の蓋ぐらい自分で開け閉めすれば良くね？」と思いますよね。
私もそう思います。
しかし、townewの製品はセンサーで蓋が自動開閉するだけにとどまらず、ゴミが一杯になったら袋の口を密着し、そのまま取り出して捨てる事ができるようパッキングする機能が付いています。
パッキングされたゴミ袋を取り出す必要はありますが、取り出した後は自動で次の袋をゴミ箱内に展開してくれます。
つまり、ゴミ袋を取り出して袋の口を結び、次のゴミ袋をセットする、という交換作業までほぼ自動でやってくれる、という事になります。
これは文章で説明するのが難しいので公式の動画を貼っておきます。
この映像を見た時から、ここまでやってくれるなら欲しいなぁとずっと思っていました。
でもね、値段が\18,000近くするんですよ。
本当にこんな動画のように調子良くゴミ袋をパッキングしてれるのか？
しかも中華製品ですし、ガラクタだったら痛い出費だなあと二の足を踏んでいました。
T1-AZ ブラック 15.5Lを購入
私が購入したのは「Amazonオリジナルセット」とか言う以下のモデルです。
色は黒しか選べないんですが、15.5リットルという、このシリーズの中では2番目に容量の大きいモデルを選びました。
ちなみにこのシリーズ、13L, 13.5L, 15.5L, 16.6Lという容量のモデルがあり、それぞれ微妙にデザインが違ったりしています。
Amazonで【国内正規輸入品】というタイトルから始まっており、メーカ名であるtownewから始まっていないので「怪しいなぁ」と思いつつも、他にAmazonではヒットしないので仕方なくこれを選びました。
実際に物が届くまで「パチモンが送られて来たらガッカリするだろうな」と戦々恐々していたのですが、ちゃんと正規品だったようです。
結構オシャレな箱に入ってます。
このAmazonオリジナルセットには「交換用リフィル（ゴミ袋のユニット)」が2個付属しており、元からセットされている1個と合わせると、3個のリフィルが最初から付いている事になります。
リフィルの製品ページによると、1個のリフィルでゴミ袋16枚分という計算になるので、48枚分のゴミ袋が付いている、という事になります。
デザインは悪くないです。
このセットは色はブラックしか選択肢が無かったのですが、ちょっとモノリスっぽくて私は好きです。
購入して良かったか？
結論から言うと購入して良かったです。
今の所ですが、全く後悔はしていません。
家では洗面所に置いて使っています。
これは購入前から決めていました。
自分の場合、ゴミ箱を１日で最も開閉するのは洗面所で、蓋の自動開閉＆ゴミ袋の自動交換の恩恵を最も受けるのが明らかだったからです。
実際、毎朝晩の洗顔や食後の歯磨き、風呂上りの諸々処理、洗濯機のフィルター掃除等、洗面脱衣所に置いてあるゴミ箱が自動開閉で、ゴミ袋の交換も「ボタンを押すだけで終わる」という楽々さには心底「もっと早く買っておけば良かった」と思いましたね。
townewスマートゴミ箱の良い点
まずスマートゴミ箱の「センサーに手をかざすと蓋が自動開閉する」という機能自体、ちょっと何かする度にゴミを捨てる事になる洗面所では非常に快適です。
例えば歯磨き一つにしても私の場合、歯間ブラシ、フロスを毎回捨てます。
これを一つ一つの作業の度に今までいちいちペダルを踏んでゴミ箱を開けていたのが、ゴミを持った手をかざすだけで勝手に蓋が開いてくれるのでメチャクチャ楽です。
洗面脱衣所って、洗剤やボディソープ、シャンプー類の空容器、コットン、ウェットティッシュ、綿棒等々、「作業の度に細かいゴミを捨てる」という動作がやたら多いのですが、自動で蓋が開閉するだけでかなり快適になりますね。
また、洗面所で出るゴミと言うのは細かい物が多く、15.5Lという容量も丁度良いです。
そして、何と言ってもtownewの場合、もっとも煩わしいゴミ袋の交換作業がボタン一つで完了します。
この作業からの解放が想像以上に素晴らしく、この製品を複数個リピートする人の気持ちが分かりました。
１度この楽さを知ったら元に戻れないですね。
最初のゴミ袋パッキング作業時には「本当にちゃんとパッキング、交換されるのか？」とドキドキものだったのですが、特に問題もなく機能しました。
townewスマートゴミ箱の残念な点
ハッキリ言ってイマイチな点も沢山あります。
ショボい造りの割に値段がボッタくり過ぎ
一番のダメな点はこれですね。
デザインは悪く無いのですが、素材がオールプラスチックでいかにもヤバい中華製品という感じがひしひしとします。
これが定価\18,000というのは明らかにボッタくりすぎでしょう。
せめてオールステンレスならこの値段でもまぁ、と思えたかもしれません。
また、蓋が開閉する度に、中でミニ四駆レースでもやってるかのようなギア音が「ギャリギャリギャリ」と鳴ります。
開閉の様子もモーターで力任せにパタン、パタンと軸が回転している有様なので、耐久性とか内部の精度とか全く考慮されていないように思えます。
こういう、値段の割に一切洗練されていないところがいかにも中華製って感じです。
適正価格は\5,000程度だと思います。
こんなレベルの物を\18,000で売ってるぐらいなので、売り逃げは覚悟しておいた方が良いでしょうね。
機能はしているので便利な製品であるのは確かなんですが、いやボッタくりにも程があるでしょうと。
付属品がショボい
充電用USBケーブル１本と不親切な説明書1冊のみです。
ただ、説明書にはちゃんと日本語も収録されており、最低限の情報は書かれています。
また、別紙としてペラ1枚の紙が入っており、日本語で「良くある質問」と回答が書かれていました。
きっと説明書だけでは「分からん」というクレームが多かったんでしょうね。
一応この点はフォローする配慮があるという事で、そこは好感が持てます。
ただ、充電用USBケーブルは1mぐらいしかなく、床に置くゴミ箱にUSB-Aのソケットから接続するのには不親切過ぎます。
これも\18,000の製品の付属品とはとても思えないショボさです。
充電はDC 5V 2Aに繋いで5時間と書かれており、通常使用で6ヶ月間持つと書かれています。
付属している専用ゴミ袋（リフィル）の色が黒色
最初から付属しているゴミ袋の色が黒色のみです。
製品としては白色の半透明ゴミ袋も存在します。
これ、1週間で2回のゴミ捨てで1個のリフィルで2ヶ月使える、と書いてあるので、1個のリフィルで16回分、という事になります。
これが6個セットで\3,800なので、それ程ランニングコストはかからないように思います。
私の場合、洗面脱衣所で使っているので、1週間に2回もゴミ袋は一杯になりません。
ただ、製品本体の選択肢として、最初からこの白色ゴミ袋をセットにした物が欲しかったですね。
置く場所、使用方法によっては逆に面倒な事もある
これはあくまで「使う側の環境の問題」と言えるのですが、購入にあたって注意するべき点もあります。
これは「センサー式蓋の開閉」という、スマートゴミ箱全てに言える弱点なんですが、こちらの意図しない状況でセンサーが反応するとゴミ箱の蓋が開いてしまい、面倒な事になる点です。
私は上で書いたように洗面脱衣所にこのゴミ箱を置いているのですが、洗濯乾燥機から衣類を取り出す際に、衣類がゴミ箱のセンサー部分に当たってしまい、その度に毎回ゴミ箱の蓋が開いてしまうという現象に閉口しました。
断っておくと、センサー自体の感度が過敏とか、おかしいという訳では全くありません。
むしろ、普段は蓋のセンサー部分にかなり手を近づけないと反応せず、それで全く問題無いのですが、洗濯乾燥機が洗面脱衣所に置いてあるため、大量の衣類を取り出すとどうしても衣類そのものがゴミ箱の蓋の上にかかってしまいます。
洗濯機のそばにこのゴミ箱を置くな、という事になるのですが、洗面脱衣所に洗濯機がある以上、そういうわけにはいきません。
なので、私は洗濯物を取り出す際にはゴミ箱の背面の電源スイッチをオフにし、取り出しが終わったら再度スイッチをオンにしています。
これで問題は回避できているのですが、背面ではなく、前面や上面等もっと押しやすい位置に「センサーを一時オフにする」ボタンとかあればよかったのになぁとも思います。
まとめ
中華製品、高すぎる値段設定という点でかなり迷った上での購入でしたが、ちゃんとした正規品が送られてきましたし、機能には満足しています。
1年以上使っているわけでは無いので耐久性に関しては未だに不安がありますが、少なくとも現時点では買ってよかった、QOLが上がったと感じています。
まぁこれが半年未満で壊れたりする可能性があるので手放しでおススメは全くできませんが、現時点で購入を迷っているぐらいの方は思い切って手を出しても後悔はしないんじゃないでしょうか。
Panasonicあたりにもっと洗練された、しっかりした造りの物を作って欲しい所ですが、パナ製品だとクオリティは上がるでしょうが\37,800とか舐めくさった値段設定にしそうですよねぇ。
