FF14はプレイ中、しばしばサーバーとの通信関連で問題が発生すると、いきなりエラーダイアログが表示されてゲームが終了します。
このエラー切断というのは「いきなり真っ黒の画面にエラーコードと文言が表示され、OKを押すしかない」という状況で、マップを歩いていようがリムサで立ちんぼしていようが、レイド攻略中だろうが、突然、一切予兆もなく発生します。
エラーコードも様々で、開発チームにとっては意味がある数値なんですが、ユーザーが見ても一体何が起きているのか全く分かりません。
その中でも恐らく最もユーザーにとって厄介且つ、頻繁に起こるのが「90002エラー」です。
パッチ7.5以降、ゴールデンタイムで100%エラーが発生するようになった
私のFF14プレイ環境では、以前にも90002エラーで切断される事はありましたが、数年に1回レベルの発生頻度でした。
しかしパッチ7.5以降は、ゴールデンタイムにログインすると数分も経過しないうちに90002エラーが100%の確率で発生するようになりました。
この時期にインターネットサービスプロバイダの契約を変えたというわけでもありませんし、そもそも日中にログインした場合はエラーは一切発生していません。
他のインターネットサービス、YouTubeやNetFlix、他のオンラインゲーム(BattleField 6)などは全く問題ありません。
しかしFF14だけ、ログインしてゲームが始まるところまではいきますが、ほんの数分でエラー切断されます。
1度切断されると直後のタイトル画面からのゲームサーバー接続時にも2002エラーが発生し、結局ゲームクライアント自体が終了します。
PCそのものを再起動し、再度FF14にログイン、ゲーム開始、90002で切断、クライアント終了というループを2,3回繰り返すと、何故かそのうち切断されなくなる傾向があるのですが、これはあまりにもストレスフルです。
結論から言うと、お金をかけずに解決しようとするあらゆる方法を試しましたが、それらには全く効果がなく、NordVPNというVPNサービスを契約してVPN経由でインターネットに繋ぐとあっさり解決しました。
結論だけ知りたい方は目次から「ダメ元でNordVPNを導入するとあっさり解決」へジャンプして下さい。
私のインターネット環境
私の自宅は分譲タイプのマンションで、インターネット接続は管理組合・管理会社でマンション一括契約のISPを使っています。
マンションが住友不動産なので、必然的にSUISUIというどマイナーな提携ISPになっています。
従って自分の部屋には自腹で購入したWi-Fiルーターしかなく、これはモバイル機器用で、PCは当然壁内配線の有線で接続しています。
つまり自宅に有線用のルーターは設置していません(設置したら二重ルーター構成になり、何一つ良いことはない)。
インターネット通信に問題が起きたら「ルーターを再起動しましょう」とか書いてるサイトをよく見かけますが、そもそもルーターが部屋毎に存在しないのでこれは無理という事になります。
通信速度に関しては最大1GBpsに対して常にダウンロード900Mbps近く出ているので、速度的な問題はありません。
これはゴールデンタイムのスピードテストです。
いわゆる混雑時でも大体いつもこんな数値なので、通信速度の問題ではありません。
FF14のGAIAデータセンターまでのPingも以下のような結果になっています。
平均RTTは3msecでパケロスもありません。
これ、実際に90002エラーが頻発するゴールデンタイムの数値なんですが、ping値、パケロス共に全く問題無いように見えます。
tracertの結果は
こんな感じです。
上の例では11ステップで目的のIPまで到達しています。
途中、要求に対してタイムアウトしているステップが必ず3~4ステップ存在しているのが気になりますが、このタイムアウトに関してネットで調べると、そういう事もあるらしいし、インターネットの海の中でルーティングの途中で何かが起きているとしても、こちらではどうしようもありません。
そもそも90002エラーって何が起こってるのよ?
この90002エラーというのは新生FF14サービス開始以来、あらゆるユーザーが遭遇してネット上で報告されている問題です。
このエラーに対するピンポイントな回答ではありませんが、一応スクエニ公式サイトでは「よくある質問」コーナーに通信切断の際の対処法が書かれています。
しかしまあ、この手の公式ページに書かれている内容なんてたかが知れており、極めて薄っぺらい情報(常識レベル)なので何の解決にもなりません。
90002エラーに関しては悩まされているユーザーが多いため、ユーザー間でもある程度情報が共有されており、それによると
クライアント~スクエニのサーバー間の通信経路に問題がある場合に発生する
という事らしいです。
いやだからそれは何が原因で、どうすれば解決するのか結局何も分からないのですが、結論としてこのエラーは「ユーザーのネットワーク環境に問題があり、スクエニのサーバーの問題では無い。だからスクエニに問い合わせても無駄。要するにお前の環境が悪い。」という意味です。
つまり典型的なおま環、という事なので、必ずこうすれば解決する、という解決法は絶対に存在しません。
おま環という時点で問題としては最悪な部類なのですが、FF14の90002に関しては「他のインターネットサービスには全く問題が無いのにFF14だけ90002エラーとか言われて切断される」というのがムカつき度に輪をかけています。
サーバー~クライアント間でHeartBeatが切れてる?
この問題に関しては外人が公式フォーラムやRedditにしばしば「90002はサーバー~クライアント間でHeartBeatが切れたせいで起こる」という内容のレスを投稿しているのを見かけます。
オンラインゲームというのはP2Pにしろサーバー・クライアント型にしろ、端末(PC)間で通信が疎通しているかどうかを一定間隔で確認しています。
FF14はMMOなので当然サーバー・クライアント型であり、サーバーとユーザーのPCとの間で一定間隔で「ちゃんと繋がっている?」という通信を互いに送り合っています。
サーバーからクライアントに「繋がってる?」という通信を送り、「繋がってるよ」とクライアントがサーバーに応答する事で通信が疎通している事を確認しているのですが、「繋がってる?」と送ってから一定時間経過しても「繋がってるよ」という応答が無かった場合、つまりタイムアウトが発生するとサーバー、クライアント共に「通信が途絶した」と判定します。
この「繋がってるか確認」の通信の事をプログラマ界隈では「HeartBeat」と呼んでいます(ほかにもBeaconや単にPingと呼ばれる事もある)。
HeartBeatってのは要は「生存確認」って意味ですね。
どうもこの「生存確認が取れない」と判定される=90002エラーだ、という説のようですが、そもそもインターネットに繋がっていてFF14へログインもできている、pingやtracertの結果も特に異常が見られないのに、何故いきなりHeartBeatが切れるんだよ、というのが難しいところで、おま環と言われる所以です。
なぜ難しい、おま環かというと、インターネット上をデータが行き来する際に、実際には複数の機器、経路を通過してようやくA→Bにデータが到達するという仕組みになっており、これにはISPやインフラ業者等複数の要素が絡んでいるからです。
A→B、ここで言うとFF14のサーバーと私のPC、マンションのインターネット回線との間で複数のルーターとソフトウェアがデータの送受信を中継しているわけですが、この中継者の誰かが自身のルールで「このパケット(データ)は通せない」と独自に判断する事があります。
これはセキュリティフィルターと呼ばれていたりするのですが、FF14のHeartBeat用パケット(データ)の中継を依頼された中継者の誰かが、これをセキュリティ的にNGと判定して中継を拒否してしまうと、サーバー→クライアント間でHeartBeatがいつまで待っても確認できないという事になり、結果「通信途絶」→90002エラーの発生、という流れになります。
もちろん実際にセキュリティフィルターにひっかかって中継が拒否されたのかどうかは分かりませんし、そのような可能性があるというだけで、他にもルーティングの過程で100%パケットを失う単なるバグや、パケット通過が拒否される特殊な条件があるのかも知れません。
これが「何らかの原因で通信が途絶した」と言う何の説明にもなっていない回答しかできない理由で、おま環である理由でもあります。
FF14のサーバーにしろクライアントにしろ、生存確認パケットを相手に送った後は、それに対する返答を待っているだけです。
それが何故か分からないがいつまでたっても届かないのでエラーと判定しているだけ(実際届かないんだからしょうがない)なので、サーバー、クライアントのプログラムのバグである可能性は極めて、非常に低いです(もちろん100%断言はできませんが)。
なので、FF14でだけ90002エラーが発生してプレイすらできない、という状況は非常にムカつくのですが、これをもって脊髄反射的に「FF14のサーバーコードはクソ」「FF14のクライアントコードはクソ」と非難するのは的外れかも知れません。
試したが全く効果がなかった90002エラー対策
繰り返しになりますが90002エラーの原因はユーザー環境によって多岐に渡るため、ある対策をすれば必ず解決する、という類のものではありません。
ネットで「FF14 90002エラー 対策」と検索すると沢山の情報がヒットします。
当然私もヒットした情報をさんざん試したのですが、以下は全く効果がありませんでした。
- 全てのFF14関連exeをセキュリティソフトの対象外に設定する
- 全てのFF14関連exeをWindowsファイアーウォールでプライベート・パブリック共に明示的に許可する
- PCのネットワークアダプタ設定を最適化(RSCだのRSSだのFlow Controlだのを全てオフに)
先にも書きましたが、私の自宅のインターネット環境はマンションの管理組合が一括契約しているISPなので、ルーターの設定やらセキュリティサービスやらをどうこうしろ、ってのは現実的ではありません。
何せ他のインターネットサービス(Webブラウジングやらメール、YouTube、NetFlix、アマプラ等)は全く問題無く使えているわけで、FF14だけエラーが出ますとISPに問い合わせたところで適当にあしらわれるだけなのは確実です。
ダメ元でNordVPNを導入するとあっさり解決
外人コミュニティであるRedditで検索すると、90002エラーに対して「NordVPNを導入する以外の方法では解決しなかった」というレスがありました。
NordVPNというのはVPNサービスの古参の一つで、オンラインゲーマーからの評判はそこそこ良いです。
そもそもVPNって何?かと言うと、正確且つ簡単に説明するのは難しいのですが、インターネット接続の際に専用のサーバーを経由して独自の経路で相手との通信を行う仕組み、というのが簡潔な表現でしょうか。
この専用サーバーを使った独自経路で相手と通信する、というのがキモで、この経路の間ではパケット(送受信データ)を独自に暗号化したり、送信元ipアドレスを偽装する、といった処理ができるため、より安全なインターネット接続ができる、というのが売りとしてアピールされています。
新型コロナ以降テレワークが一気に普及しましたが、家のPCから会社のネットワークへ接続する際にはセキュリティの点から会社のITチームに指定されたVPNサービスを使用するのが常識となっていますよね。
個人でVPNサービスを利用するケースというのも昔から普通にありまして、その主な理由は「おま国回避」です。
VPNの機能の一つとして送信元のipアドレスを偽装できる、というものがあります。
ちょっと前まではSteamストアにおいて、同じソフトなのに日本人はゴア規制がされたバージョンしか購入できず、撃たれた時に流れる血の色が緑色だったり、人体欠損表現がマイルドになっている(欠損しない)という事が良くありました。
これはSteamストアを利用しているユーザーのアクセス元ipアドレスを元に、ジオロケーション情報により日本からのアクセスであると判定された場合に表現規制版しか表示しない、というおま国対応をされているからです。
VPNサービスを利用するとこのアクセス元ipアドレスを地理的に好きな場所へ変更することができるため、本当は日本からのアクセスなのに相手にはアメリカからのアクセスだと偽る事ができます。
これが「おま国回避」の仕組みです。
ではFF14の90002エラーをVPNで解決できるかもしれない理由は何か、というと、VPNを導入することによりクライアント~FF14サーバー間の通信経路が変わるので、普段使っているISPの経路で問題が発生している場合、その問題を回避できる可能性がある、という事です。
実際にNordVPN経由でFF14サーバーへのtracertを実行すると以下のような結果になっています。
VPN無しだと11~14ステップのところ、VPN有りだと常に7ステップでサーバーまで到達しており、導入前と全く違うアドレスを経由しているのが分かります。
途中でタイムアウトも発生していません。
ではこの状態でFF14をプレイしてみたら状況はどうなるかと言うと、なんと100%発生していた90002エラーが全く起きなくなりました。
これはもう、効果てきめんと言っていいです。
VPN経由状態でのpingも確認してみます。
導入前と比較すると2msほど遅くなっていますが、2ミリ秒なんてまぁ、誤差と言っていいレベルです。
パケロスも0なので、全く問題ありません。
ひと昔前はVPNを経由するとインターネットのダウンロード速度とか遅くなるよね?というイメージがありましたが、スピードテストで計測しても全く差はありませんでした。
これはNordVPNが速度が速いのを売りとしている、という点も関係しているのかも知れません。
なにより、あれだけ悩まされていた90002エラーがキレイさっぱり、全く起きなくなったので、これは「VPNを入れる事で解決した」と言ってもいいでしょう。
NordVPNの導入とランニングコストについて
NordVPNはサブスクリプションのサービスなので、毎月利用料を払う形式です。
導入については公式ページからアカウントを作り、支払い設定を行ってから接続ソフトをダウンロードしてインストールするだけです。
支払いがクレカだけでなくPayPalも使えるのが嬉しいところです。
1度アカウントをアクティベートして専用の接続ソフトでサーバーを選択したら、以降はPCを起動するたびに自動でVPN接続状態になります。
もちろんVPNを切って通常の接続にする事もできます。
私の今回の目的はFF14の90002エラー解消なので、当然サーバーは日本を選んでいます。
ランニングコストつまり月額料金ですが、利用するサービスのグレードによって3段階に価格が設定されています。
1番安いベーシックプランは最初の2年は\470/月です。
ただし、これは2年契約をした場合なので、要するに\11,280を払って2年間使える、というカラクリです。
で、3年目以降は一気に上がり、2年契約で\43,920になるっぽいですね。
\43,920÷24=\1,830/月、という事なのでFF14の月額料金よりも高くなってしまいます。
これはちょっとモヤっとしますね。
ただ、デフォルトで有効になっているサブスクリプションの自動更新をオフにして、3年目以降は新規に契約しなおすことで、再度\470/月で使えるようになるらしいので、自分はそれを試そうと思います。
まとめ
追加費用を一切かけずに90002エラーを解決しようと頑張ってはみたのですが全く効果がなく、最終手段としてVPNサービスを導入したところ嘘のようにエラーが発生しなくなりました。
とはいってもこれは私の場合そうだった、という話なだけで、誰の環境でもVPNを入れたら100%絶対に解決するか、というと全くそんな保証はありません。
最終手段と言いましたが、真に最終手段と言えるのは
- 別のISPを契約する
- 回線じたい別の業者に切り替える
なんですが、それですら100%解決する保証なんてありません。
要するにただの環境ガチャです。
そもそもこのエラーは原因が1つに特定されていません。
原因がどれか1つに特定されているなら公式サイトでインフォすればいいだけの話なので。
VPNに関しては、導入するには契約しなけれならないという金銭的なハードルはありますが、試しに入れてみてやっぱり解決しなければ即解約すればいいだけの話です。
昨今のVPNサービスはNordVPNに限らず、まずどの商品にも「30日間返金保証」というのが付いています。
私もNordVPNを入れてはみましたが、ダメだったら即解約するぞ、と先に解約の手順を調べてから契約しました(実は全く期待してなかった)。
もし私と同じように、いきなり90002エラーが頻発するようになって何をやっても解決しないと悩んでいる方がいれば、ダメ元でVPNを入れてみてはいかがでしょうか。







