指でつまむマウス~SwiftPointGTのレビュー

アイキャッチ・Swiftpoint GT500の通信が頻繁に切れるのでレシーバーをマウスの近くに設置したら解決した件 PC周辺機器
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とあるブログでSwiftPoint GTを紹介している記事を読み、かなり悩んだ末にポチりました。

使用して数ヶ月になりますが、こいつが非常に素晴らしく、すっかり手放せなくなったので紹介したいと思います。

公称スペック

Amazonに記載されているスペックは以下の通りです。

  • ボタン数: 3つ(※スタイラス部分を含める)
  • スクロールホイール: 有り
  • 対応OS:Windows7/8/10, Mac OS X 10.4以降、Android 4.4以降、Linux
  • センサー解像度:1250DPI
  • サイズ/重量: 56×40×33 mm / 24g
  • バッテリータイプ:充電式リチウムイオンバッテリー
  • バッテリー連続使用時間:2-3 週間(使用状況により異なります)
  • 充電時間:30秒(1時間使用の場合)、1時間半(フル充電の場合)
  • ワイヤレス対応:Bluetooth 4 LE、Wireless USB 有効範囲 10m

※ボタン数が「スタイラス部分を含めて」3つとなっていますが、マウス上のボタンは実質左右ボタンの2個だけです。

底面に、ここでは「スタイラス」と書かれていますがスクロール用のセンサーが付いており、ボタン状の突起も確かにありますね。

ただこれが「ボタン3」として機能するかというと、私はそのように使った事はありませんし、使えるかどうかも不明です。

下図はオンラインマニュアルからの抜粋ですが、これを見ると構造がなんとなく分かるかと思います。

SwiftPoint の良いところ

  1. 非常に小さく、指でつまんで操作するという今までにない発想。
  2. 設計思想上、とにかく軽い(24g!!!)
  3. 正確且つ、安定してポインティングできる。
  4. 手首の負担が明らかに減る。

SwiftPoint の悪いところ

  1. 値段が高い。
  2. スリープ状態になるのが早過ぎるし、調整もできない。
  3. 左右ボタンの同時押しがまずムリ。
  4. スクロールホイールの造りがショボく、最低限機能しているという程度。
  5. 分解能の変更ができないので、ポインタ速度の調整が面倒。

良い点ばかりではなく、残念な点も多いです。

ですが、現状だと限りなくベストに近い商品だと思っています。

異質に見えるが、実は従来のマウスと変わらない基本設計が素晴らしい

マウスは通常、掌で包むように掴んで手首と腕で動かすものです。

掌でマウス全体を上から押さえつけるようになるので、ちゃんとした製品ならば左右クリックしてもポインタがぶれることなく、マウスの移動自体は平面状をスライドさせようが、持ち上げて浮かせようが目的の位置に安定してポインタを移動させる事ができます。

この「正確に位置を指定し、左右クリックする」という部分がマウスの最も重要な機能で、ダメな製品だとそもそもポインタをすんなり思い通りの位置に置けなかったり、クリックするたびにフラフラ位置がずれたりして、PCに接続した瞬間にゴミと判明するものも多々存在しますよね。

これは一概に、ダメなマウスはコスト減重視のため造り自体が安いという理由ではなく、それなりにお高いものでも

  • 見た目のデザインだけが先行し、機能面を全く無視したイタい勘違い製品
  • 完全に間違ったコンセプトで突っ走ったまま、実用面で全く役に立たないイロモノ(=バーチカルマウス)

なんかに多いです。

かくいう私もこういったゴミマウスにこれまで何度も手を出してしまいました。

 

ですのでSwiftPointの購入も結構悩んだんですね。

まず第一に、値段が高いので気軽に試そうという気になれないし、日本人のレビュー記事も少ないです。

少ないレビュー記事やAmazonの評価は軒並み高いですが、この手の情報はサクラ率が高いですしねぇ。

ですが意を決して購入し、実際に使ってみると一瞬でこのマウスのコンセプトの素晴らしさが分かりました。

このマウス、一見今までのマウスと全く異質な造りに見えますが、実は基本仕様が従来のマウスと全く変わりません。

従来のマウスが「掌で掴んで手首と腕で動かす」のに対し、SwiftPointは「親指と中指でつまんで、手首と腕で動かす」という違いがあるだけです。

マウス自体が超小型・軽量、ワイアレスであるが故に「指でつまむ」という仕様が実現できたのですが、それ以外の使用感は全く同じなんですね。

ココがこの製品の最も素晴らしい特長だと私は思います。

つまりSwiftPointの特長とは、今まで掌全体を使わなければ操作できなかったものが、指3本で可能になるぐらい小型、軽量化されている、という1点に尽きます。

繰り返しになりますが、それ以外の使用感は従来のマウスと全く変わらない。

手首をちょっとひねってポインタを移動することもできれば、腕まで使ってスワイプするように動かすこともできます。

マウス自体を持ち上げて位置をワープするような使い方も、従来のマウスと全く同様にできます。

分解能も充分で、ピンポイントな位置指定にも全く問題ありませんし、安定して設置するようデザインされているので、小型軽量のせいで1度置いたポインタがフラフラするといった事もないです。

そして、使用感と基本機能はそのままで小型、軽量化されているということはつまり、掌、手首、腕の負担が純粋に軽減されるという結果になります。

腱鞘炎持ちにとって、これは究極のマウスと言っていいです。

私はSwiftPointと有線の従来型マウスの両方をPCに接続していますが、従来の有線マウスを使う場合はいつも「クッソ重っ!」とビックリするようになってしまいました。

これは大げさでも何でもなく、1度SwiftPointを使ってしまうと、従来のマウスが特に錘も入っていない標準的な有線マウスでも「何が悲しくて今までこんなダンベルみたいに重いマウス使ってたの」と思うようになります。

じゃあなんで今でもその従来型マウスを使うのかというと、用途によってしまうんですね。

例えばゲームをする場合。

FF14だとG600を使いますし、FPSだとG300を使います。

逆にそれ以外では、もはやSwiftPoint以外を使わなくなりました。

ワイアレスだが充電池はどれぐらい持つの?

USBにレシーバーを挿し込んで、通信はこれで行うのですが、このレシーバーが充電コネクタを兼ねています。

コネクタに小さな磁石が仕込まれていて、凹みを合わせるとピタッと吸い付き、この状態で充電してくれます。

マニュアルによるとフル充電までたったの90分と書かれていますね。

どれぐらい持つのか?は明示されていないのですが、底面の電源On/OffスイッチをOnのままにしておいても、2,3日は充電せずに全く問題なく使えています。

後述しますが、このマウスは一定時間操作していないと勝手にスリープしますので、それで省電力されているのでしょう。

仕事で使う場合は帰社する際に底面のスイッチをOffにして充電コネクタにひっつけて帰れば、電池残量については全く気にする必要がありません。

電源スイッチをOffにし忘れた事が何度かあるのですが、それでも電池切れになった事は無いですね。

この超小型・軽量でどれだけの容量を蓄えているのか知りませんが、素直に感心します。

通信方式は「USB無線」あるいは「Bluetooth 4.0」を選択できる

これも紹介記事などで事前に知ってはいましたが、私は「Bluetooth」と聞くだけで「え?ダメじゃん」と思ってしまうタチなので、デフォルトのUSB無線方式で使っています。

Windows8以降だと、手動でOSの「デバイス追加」からBluetooth機器として認識させることで「Bluetooth4.0」経由で接続することができるようです。

この場合、付属のレシーバーは単なるUSB充電コネクタになるとの事。

ところで、私は知らなかったのですが、Bluetoothは4.0から、それ以前とは別規格と言って良いほど改善されたらしい。

Windows8以降でないと正式に対応していないので、いずれにせよ私の環境では使えないのですが、このBluetooth4.0以降では、BLEという規格を含んでおり、これは超低電力かつ高速転送(1Mbps~2.5Mbps)、通信距離も2.5m~50mと、かなり高性能になっているそうです。

私の環境では試せないのですが、実はBluetooth4.0経由の接続に切り替えるともっと快適に動作してくれるのかも知れません。

気に入らない点もたくさんある

おススメのマウスではあるのですが、超小型、軽量以外は何の取り柄も無いといっていいです。

いろいろと気配りの足りない点が多く、残念と言うしかありません。

値段が高い

まぁ、これは必ずどんなレビューでも言われているので・・・。

¥16,000前後しますが、はっきり言ってボッタクリ過ぎ。

数が売れないからこの値段っていう事情もあるのかも知れませんが、この値段だから売れないのでは?

造りを見ても、原価を想像しても、この価格設定は単なる暴利でしょう。

スリープ状態になるのが早過ぎるし、設定変更もできない

SwiftPointの最もダメな点です。

ちょっとマウスから手を離していると、省電力のためかスリープ状態になり、PCとの接続が切れます。

マウスを触れば再接続されるのですが、ソースコードを書いた後にマウスに手を伸ばしても、スリープ状態から復帰するのに数秒待たされます。

なので「アレ?何で動かないんだ?」とか「マウスカーソルどこ行った?」なんて事が頻発します。

マウスを常に触りっぱなしじゃない作業をしている場合は、このスリープからの復帰にちょっとイラっとしますね。

キーボードメインで作業をしている場合に、これはかなり不快です。

つまりはマウスとキーボードの操作を行ったり来たりする職種で、キーボードがメインである場合には向いていないという事になります。

そして「数秒待たされる」と書きましたが、これはどうも環境に依存するようで、会社のようにPCが何百台もフロアに並んで無線電波が飛びまくっているような環境だと、再接続により長い時間がかかるように思います。

自宅のマンションのような、近くに無線機器がそれほど多くない環境だと0.1秒~0.5秒といったところで、殆ど気にならないぐらいマシです。

一方、マウスでの操作がメインであるデザイナー(3D/2D)には非常に向いていると言えます。

私もLightwaveやPremiereといったグラフィックソフトを使っている場合は、常にマウスを触っているため、全く接続は切れません。

いたって快適です。

体感的には10秒もマウスを動かさないとスリープするようですが、この時間をConfigで設定できたりはしないんですね。

一応マウス底面にConfigスイッチがあり、これをOnにするとブラウザが勝手に起動して英語のWebページが開きます。

そこで何やら設定できるような感じではあるのですが、マニュアルによるとこれはWindows8用のコンフィグらしく、未だにWindows7に固執している身としては使い方がさっぱり分からない。

一体何が設定できるのか、このすぐ接続が切れる残念仕様を変える事ができるのかすら分かりませんが、どうもマニュアルを読む限りジェスチャー機能の拡張以外は設定できそうに無いように見えますね。

左右ボタンの同時押しがまずムリ

左右クリック用のボタンですが、どちらも人差し指1本のみで操作する仕様になっています。

なんせ通常マウスと違い、左右ボタンが横ではなく縦に並んでいますので。

最初はこの操作に違和感を感じるのですが、慣れると全く気にならなくなります。

が、たま~に、マイナーな3Dソフトとかで「左右ボタン押しっぱなし+ドラッグ」でカメラ移動、とかいうものがあったりします。

こういう場合、まぁお手上げですね。

一応、人差し指の腹で無理やり同時押しはできますが、かなり厳しいものがあります。

まぁ「左右ボタン同時押し」なんて要求される事が非常にレアケースなので、欠点と言うほどでもないですが。

スクロールホイールの造りがショボい

これも超小型化ゆえんでしょうが、メカニカルでちょっと抵抗の強いホイールになってます。

もちろん機能としては必要充分ですよ?

ですが、これが¥6,000ぐらいの値段ならしょうがないとあきらめるところですが、¥16,000しますからねぇ。

この値段ならLogicoolのレーザー加速ホイールに匹敵するものを積んでて欲しいです。

 

スクロールホイールと言えば、SwiftPointの第2の特長である「底面スクラッチ機能(私が勝手に今考えた名前)」にも一応触れておきます。

これは何かと言うと、SwiftPointは底面と右側面の間に、さらに面取りがしてあります。

ここに何やら突起とレーザーポインタらしきものが配置してあり、マウスをちょっと右に傾けてこの面を底にするんですね。

で、その状態でマウスを前後にスクラッチすることでLogicoolの加速ホイールのようなスクロールをしてくれます。

これは紹介動画を探して見てもらうのが一番かと思いますが、マウスをちょっと右に傾けてこするように操作することで、シャーッとスクロールバーが加速度的に上下するんですね。

 

Swiftpoint® GT Wireless Computer Mouse

まぁ、すごいな、とは思いますよ。

ですが、そもそも「ちょっと傾けて、こする」なんて操作がやりにくい事この上ないです、ので私は全く使ってません。

指で加速ホイールを回すのに比べても全然制御が難しい。

こんな奇をてらった仕様にするぐらいなら、本来のマウスホイールをLogicoolレベルで実装してくれよ、と思いますね。

分解能の変更ができない

これもConfigページ(Windows8専用)をどうこうすれば何か変わるのかもしれませんが、分解能をハード側で簡単に切り替えられないと複数のマウスを接続している場合に困ります。

SwiftPointの場合、ハードのどこにも分解能切り替えスイッチらしきものはありません。

今時のマウスであればよっぽど廉価物でもない限り、複数解像度の切り替え機能ぐらい付いているんですが・・・。

これが無いと、マウスポインタの移動速度が遅過ぎたり速過ぎたりする場合且つ、複数のマウスをPCにつないでいる場合に、全てのマウスのポインタ移動速度をいい塩梅に合わせるのが面倒なんですよね。

OS側で調整できるのはシステム全体で1つの「マウスポインタの移動速度」なので、分解能が違うマウスがつながっていると、マウスAのポインタはいい感じのスピードで動くが、マウスBは遅過ぎる、なんて事が起こってしまうので。

スリープモードからの復帰にもたつく点がなければ満点をあげていいマウス

いろいろ気に入らない点も述べましたが、マウス無操作時間によるスリープからの復帰をもっと短縮してくれれば満点に近いマウスだと思ってます。

あとはスクロールホイールもいいものに改善してもらいたいですね。

それらの残念な点を差し引いても、この超小型・軽量のメリットの方がだいぶ勝っているので、今のところ私にとってはベストな製品です。

グラフィック、サウンドデザイナー、映像系の仕事をされている方には超おススメというか、これ以外の選択肢は無いとすら思いますぜ。

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