DELLの湾曲WQHDモニタAlienware AW3418DWレビュー

アイキャッチ・DELLの湾曲WQHDモニタAlienware AW3418DWレビュー PC周辺機器
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ゲーミングPC用モニタをAW3418DWに変えたのでレビューしたいと思います。

最近までゲーミングにはDELLの30インチ、解像度2560×1600(WQXGA)というモニターを使っており、特に不満は無かったのですが、せっかくグラボがGTX1080 x 2というそこそこのスペックなのにモニターのリフレッシュレートが60どまりなのは勿体無いと前から思っていました。

ただ、高リフレッシュレートを売りにしているモニターは解像度が低かったり(今時Full HDどまり)、モニターサイズが小さかったり(せいぜい27インチどまり)なので、イマイチ食指が動かなかったんですね。

DELLのAlienware AW3418DWは最高スペックとは言い難いですが、値段と性能を天秤にかけるとまぁ買ってもいいかなという商品だったので、とうとうポチってしまいました。

主にFF14をプレイするにあたりどう良くなったのか?という観点からレビューしたいと思います。

外観など

噂には聞いていましたが、34インチのモニターにしては箱がデカ過ぎます。

DELLの湾曲WQHDモニタAlienware AW3418DWレビュー1

マジで大人の死体が余裕で入る大きさです。

緩衝材の発泡スチロールが厚いのと、床面積がデカ過ぎるモニタースタンドのせいですね。

ドット欠けは無し。というか、あまりドット欠けを気にする性質では無いのですが、今まで購入したモニターについてドット欠けに気付いた事がありません。

色温度差は微妙にある気がします。

真っ白な画像をデスクトップ一杯に表示すると、ごく微妙なレベルではありますが、左端が青っぽく、右端にいくにつれて黄色がかって見えます。

まぁこれは真っ白な画面を表示してよく目を凝らせばそんな気がする、というレベルなので、気にしない事にします。

Alienware AW3418DWの特長

  • Nvidia G-SYNC対応
  • 湾曲34インチ
  • ネイティブリフレッシュレート100Hz、オーバークロック120Hz
  • 解像度3,440×1,400(WQHD)
  • IPSパネル
  • 価格約16万円

Nvidia G-SYNCの効果はいかほど?

従来のモニターはモニター側で垂直同期周波数が固定されていました。

このモニター画面書き換え周期(いわゆる60FPS = 60Hz=60フレーム=約16msec)と、アプリケーションが1フレームで処理に費やす時間は一致しません。

通常、60FPSのアプリケーション(ゲーム)と言うのは1フレームの処理に費やす時間を16msec以内に収め、残りの時間を待つ事でモニター画面の書き換えとアプリケーション側の処理を同期させます。

これは逆に、アプリケーションは1フレームの処理が16msec以下に収まるように作らないと毎秒60回画面を更新できなくなるという事です。

16msecに間に合わなかったアプリはどうなるかというと、昔ながらの作りのゲームの場合、次の画面更新タイミングまで待つ事になります。

これが30FPS化ですね。

16msecを0.1msecでも超過すると60FPSから一気に30FPSまで落ちてしまうのは、モニターの垂直同期周波数を律儀に待っているからです。

待つ理由は、待たずに画面更新するとティアリングが発生するから。

アプリケーションによってはこの「モニターの描画更新タイミングをイチイチ待つのか」という挙動を「垂直同期ON」というオプションで設定したりします。

垂直同期をOFFにした状態でFF14を遊ぶと分かりますが、処理の重さによって画面の上半分と下半分が別フレームの絵になります。

次のフレームの絵を、モニター側の書き換え処理が途中(垂直走査中)にも関わらず、アプリ側で出来上がった瞬間にバッファに書き込むのでこのような現象が発生します。

まぁ、とは言っても1フレーム前後の絵が混ざるだけですし、60FPSが一気に30FPSまで速度が落ちるよりは画面が多少乱れても50FPSぐらいで回った方がいい、という方は垂直同期をOFFにしますね。

これは60FPSのモニターに対して100FPSぐらいでアプリの処理が回ってしまう環境(CPU/GPUの性能が高い)でも同じ事が起きます。

G-SYNC及びFreeSyncは、長らく存在していたこの「モニターという画面出力機器が勝手に固定している描画周期のせいで、ハードの性能やプログラムの最適化具合に影響されてしまうアプリケーションの描画更新にいろいろ不都合が起こる」という問題を解決しようというものですね。

ざっくり、GPU側の描画周期に合わせてフレキシブルにモニター側が画面のフリップタイミングを合わせてくれる、という仕組みで、アプリ開発者からすると理想的なハードです。

60Hz以上の高フレームレート、処理落ち時の低フレームレートのどちらの状況でもティアリングや画面の極端なカクつきが発生しないというのが売りです。

G-SYNC、FressSync共に機能としては同じところを目指していますが、それぞれ、NVIDIA製のグラボ、AMD製のグラボ専用になっており、組み合わせが異なると使えません。

また、G-SYNCの方が低フレームレートに制限が無いという点で優れています。

ところが最近よく発売されている高リフレッシュレートのモニターのスペックを見ると、たいがい「FreeSync対応!」とか言ってドヤ顔をしています。

これ全く意味不明なんですよね。

そもそもAMDのグラボって今、市場に占める割合どれぐらいなの?というか息してるの?ってレベルじゃないですか。

モニターメーカーがFreeSyncばかり対応している理由は、FreeSync=製造コストが安い、G-SYNC=製造コストが高い、の一点に尽きます。

販売価格にモロに差が出るので「なんか売りがあるように見せたいパチモンメーカー」はとにかく「FreeSync対応」って言いたいがためにこれを組み込みます。

今時のゲーマーがわざわざAMDのグラボなんて買うわけが無いと思うんですが、つまりコレ(FreeSync)無意味じゃないですか?

ショップ産のPCとかに、まさかAMDのグラボが使われている?ゲーマー向けモデルに?

そんな世界線は知りませんねぇ。

私の環境はNvidiaのグラボを2枚挿しているというNvidiaのテンパ(なんて事は全く無いです)なので、今どきG-SYNCの恩恵は絶対に受けたいと思っていました。

高リフレッシュレートとG-SYNCって実際どんな感じなの?

この問題の厄介なところは、動画を撮って比較し、客観的に説明する事が非常に難しい、ほぼ不可能、という点です。

まず、現在市販されている最も高性能なキャプチャボード、ソフトを使っても撮影可能な動画のスペックは1080p/60fpsが上限となっています。

そもそも再生する際も、60fpsが上限のモニターではそれ以上のフレームレートで再生する事ができません。

それに加えG-SYNCやFreeSyncは「モニター画面にどう表示反映されたか」が重要なので、内部のフレームバッファの状態を録画しても意味がありません。

なので、高フレームレートとG-SYNCの効果を映像で確認しようと思ったら、それこそ200~1000fpsの高速撮影カメラを使い、従来の60Hz固定モニター画面上で30~60fpsで動作するゲームの「モニター画面そのもの」を撮影する。

次に、100~120fpsの可変フレームレート対応ゲームとモニターを使いG-SYNCを有効にした状態の、こちらも「モニター画面そのもの」を撮影する。

その両者を240Hz駆動のモニター上で再生して確認する、という面倒臭いにも程がある手段を取らないと正確に見え方の違いを説明できないと思います。

前置きが長くなってしまいましたが、これには理由がありまして、要は「体感しないと分からない」という言い訳です。

AW3418DWは、ネイティブ100Hz駆動で、動作保証外ですがちょこっとメニューをいじって120Hzにオーバークロックできます。

私の環境だと、人の少ないエリアではFF14側のシステム設定を「フレームレート制限無し」にすると130fpsを超えます。

いちばん最初にこの状態の画面を観たのですが、第一印象は「なんか気持ち悪い、酔いそう」というものでした。

私は3D酔いというのは全くしないんですが、120fpsで描画更新される画面を今まで見た事がなかったため、最初非常に違和感がありました。

高リフレッシュレートのモニターで100fps以上で更新される画面について、良く「ヌルヌル動く」「1度この画面を見たら2度と60fpsには戻れない」等と言うコメントを見かけますが、私の初見の感想は「単純にヌルヌル動いて綺麗」と言う感じでは無かったですね。

そもそも「ヌルヌル動く」という表現は可変フレームレート対応のゲームの場合、アニメーションのコマ割り(補間)が60fpsと120fpsでは倍の数になる、という事を言っている以外に思いつかないんですが、FF14のアニメーションでは、その差はハッキリ言って良く分かりません。

アクションゲームでのアニメーションは特にユーザーレスポンス重視なので、一瞬で姿勢が変わりますし、補間も直線的に行われるため「コマ割りが倍になった」から「目に見えて動きがヌルヌルになった」という感想にはなり難い。

とは言え「今までとは描画更新回数が倍になっているし、ティアリングも起きないように同期が取れている」という違いは体の方で確実に感じているらしく、それが私の場合「気持ち悪い、酔いそう」という感覚として表れたという事ですね。

もちろん、すぐに慣れるだろうな、という予想はしており、実際すぐに慣れました。

確かに全くティアリングは発生しませんし、きっと(負荷の低いシーンでは)120fpsで画面は更新されているんでしょう。

ですがその効果が私にとってどうなのと言うと「なんか気持ち悪い。酔いそう。」以外にはなかったという結論です(個人の感想です)。

結局これも「画面を見慣れているか」という事なので、慣れた後の感想は「ティアリングが全く発生しないし、どこかで処理落ちしていたとしても全くそれを感じないので、前のモニターよりは良くなったんじゃないの?たぶん」です。

FF14で「描画制限無し」に設定するとガクつき発生

FF14側のシステムコンフィグで「描画制限無し」に設定すると、モニターの周波数とは関係なく、CPU/GPUの性能と現在のシーンの処理負荷によってフレームレートが可変になります。

つまり、前述したようにハウジングエリアでは130fpsになりますし、リムサエーテライト前だと80fpsぐらいに落ち込みます。

G-SYNCは、このような可変フレームレートのアプリに対応して、アプリ側の描画タイミングに合わせてモニターの画面更新をする機能です。

ですので本来はFF14側の設定は「フレームレート制限無し」にするべきなんですが、ここで問題が起きました。

FF14側を「フレームレート制限無し」にすると、一定周期で画面が一瞬止まる「ガクつき」が発生するんですね。

これは簡単に視認する事ができて、マウントに乗って空を飛び、一定方向に真っ直ぐ飛んでいると数秒周期でガクッ、ガクッと画面がひっかかります。

これではクッソ高いモニターを買った意味がまるで無いので、仕方なく描画制限の項目を120fps(リフレッシュレート(1/1)にしました。

すると、このガクつき現象は発生しなくなりました。

しなくなりましたが、今度はfpsが86付近に固定になってしまいました。

DELLの湾曲WQHDモニタAlienware AW3418DWレビュー3

システムコンフィグのfps表示は上限86に張り付いたまま、下がりはしますが、上がりはしません。

これ、86fps以上は出なくなったって事だよね・・・。

同じシーンで「描画制限無し」に設定すると134fpsになります。

なんなんでしょう、この現象。

せっかくリフレッシュレート120Hz且つG-SYNC対応のモニターに換えたところで、FF14に関しては最大限の性能を発揮しているようには思えないんですが・・・。

湾曲34インチという画面について

曲面1900R

買う前は正直「湾曲モニターとか嫌だな」と思ってました。

だって画面が端に行くにつれて歪むって事じゃないですか。

このモニターを使うのはほぼゲーム用途なんですが、3Dソフトを起動したりもします。

グラフィック系のソフトを使う際に絵が歪むなんていうのは言語道断なんですけど、意外な誤算と言うか、湾曲は全く気にならないです。

非常にゆるやかな曲がり具合で、殆ど湾曲しているように見えません。

これならいっそフラットにしてくれよ、というレベルです。

逆に言えばこの程度の曲面と画面サイズでは間違っても「没入感が増す!」と言った効果はありません。

むしろ、このモニタを2~3枚買って横に並べるっていうセレブ客のためだけに微妙な湾曲が付いているようにしか思えませんね。

21:9という横長の比率

私が直前まで使っていたモニタは2560×1600というサイズで、AW3418DWは3440×1400です。

つまり縦に200ピクセル狭くなり、横に880ピクセル広くなる形です。

縦が狭くなるのは嫌だなぁと買う前は思っていたのですが、これも大して問題にはなりませんでした。

事にFF14をプレイするにあたっては、HUDを縦に積むよりも横に広く配置できるほうが、HUDの視認性は上がります。

ただ「横方向の描画が広がる事によって、IDやレイドのギミックが視認しやすくなる」というメリットは殆ど感じません。

というのも、ギミックと自分の位置関係が常に水平とは限りませんから、カメラの向きによっては縦方向に画面が広い方がギミック的には有利な事もあるからです。

難易度が高くなればなるほどカメラを引いて、上から見下ろす画面にしますよね。

もちろん縦1400ピクセルと言うのは一般的なモニターに比べれば広い方ではありますが、1600ピクセルよりは狭くなっています。

とは言えこれも慣れで、最初はやはり「縦狭いな」と思うんですが、しばらくすると全く気にならなくなります。

まとめ

G-SYNC対応で30インチ超の大画面、120Hz駆動でWQHDの解像度、という条件を備えたモニターはこのAW3418DWしかありません。

解像度、画面サイズ、G-SYNC、リフレッシュレートのどれかの要素を犠牲にすれば他にも候補はありますが、全て満たすとなると本当に製品が無い。

無いので仕方ないんですが、16万円という値段はちょっと高過ぎると思いましたね。

これが10万円前後の値段であれば全く迷わないんですが、解像度は4Kじゃないし、リフレッシュレートも240Hzじゃないという中途半端なスペックでこの値段はちょっと・・・という感じです。

もちろんモノ自体はDellの製品なので悪くないですし、買って後悔はしていません。

ただ、16万円払うだけの価値はある?というと・・・うーん、微妙ですかね。

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